----実戦クローズアップフォト-----
佐々木 崑
(Close-Up Technique 2)

昭和59年5月12日発売の『実戦クローズアップフォト』(朝日ソノラマ出版)は私の書いた本で、その一部を披露しよう。
この本は誰にでも撮影が可能になればと、私の手のうちを解説したものである。


カブトガニ

 

卵のように、必ずしも円いものでなくても、空間に浮かんでいるように撮りたいときこんな方法(図1)があるということで、応用は自在である。写真左は卵の中のカブトガニ幼生。


ミジンコ

これは小さい小さい生き物の撮影法である(写真右、図2)。
水槽は顕微鏡のスライドガラスとカバーガラスで超小型水槽を造って利用した撮影で、奥ゆきが浅いのでピント合わせが楽、動きが早くてもなんとか撮影ができる。
温度変化するのでしばしば水を変えてやる手間がかかるが、案外撮影がはかどる方法である。


柿の種

これはカキの種を細工して生命を感じさせるための作品造りの方法とセットである。
(写真左、図3)


以上いろいろと、私の写真生活の中で「小さい生命」を中心に説明してきたが、今日の進歩したカメラでは必要ではなくなったものもあるので参考になったかどうか。
ただ先人の苦労と努力が少々でも分かってもらえれば、もし俺も工夫と努力をしてみようと、新しい作品造りの励みになってくれればと思っている。


BACK

(以上のページは、日本自然科学写真協会の協会報38号より転載しました)

Photo and text: copyright (c) KON SASAKI. All rights reserved.