鈴木さんの「虫の眼レンズ」は直進レンズと45度プリズム使用のレンズがあります。良く使うのは45度プリズム使用のレンズとの事ですので、こちらをご紹介していただきました。地面に近い場所にいる虫を撮影するため、プリズムを入れることにより、角度を変えて、ファインダーをのぞけるように工夫しています。直進レンズはプリズムが入らない分、画質が良いそうです。静止画撮影用と動画撮影用の2種類の虫の眼レンズ装着カメラがあります。
まずは静止画撮影用虫の眼レンズ装着カメラのご紹介。


 
 


 





 
      ● 部品の紹介
 
   
【1】 焦点距離1.9ミリ ボードカメラ用小型レンズ (外径14ミリ、ネジ径13ミリ)
 ・虫の眼レンズ本体 


【2】 延長バレル (長さ5ミリ 径17ミリ)
 ・焦点距離の調整とジョイントの為の部品

ボードカメラ用小型レンズは焦点距離などが違った多くの種類のレンズがありますが。
鈴木
:私は1.9ミリが最適と考えて使っています。他の焦点距離のレンズもいくつかもっていますが、このレンズが一番使いやすいでね。すべてのボードカメラレンズを試したわけではありませんが、情報交換の結果、このレンズに至りました。

この白いものはなんですか?
鈴木
: 水道工事などで使うテフロンテープをぐるぐる巻きにしています。このレンズはネジ部が13ミリと細いです。ジョイントする筒の径がやや大きいので差し込んだ時に固定する必要があって巻いてあります。


【3】 レンズホルダー+フィールドレンズ(凸レンズ)
 ・フィールドレンズ・・・光を内側にむける、拡大する
 ・レンズホルダー・・・フィールドレンズを格納する

 
   
なぜフィールドレンズが入っているのですか?
鈴木
:光を内側に向ける役目と、少し拡大する役目、(20ミリくらい)があります。フィールドレンズはレンズホルダーの中に入っています。レンズホルダーは17ミリ径の穴をあけたアクリル板に直着けしています。


【4】 アクリル板(5ミリ厚)
 ・レンズを固定するための土台


【5】 プリズム
 ・光路を45度に屈折させるため

プリズムはこのような商品があるのでしょうか?

鈴木
:この部品は単眼鏡の内部から取り出しました。シュミットペシャン型プリズムといいまして2個組み合わされているのですが、そのうちのペシャンプリズムを使っています。2回反射です。実は当初、90度のプリズムを使った虫の目レンズを使っていました。180度の魚眼を付けていたので、作品に自分の頭がうつりこんでしまったという失敗がありました。45度は快適です。

計算や設計をするのですか、実際に組み立てて試行錯誤をされるのでしょうか?
鈴木
:プリズムを入れるために、ある程度の計算をして入れます。このプリズムは2回反射しますので、それだけ光路が消費されてしまいます。たとえば2センチしか間の無いものに光路消費が3センチあるプリズムは入れられないので、そこを計算して組み立てます。後は実際に組み立ててから微調整しました。


【6】 延長バレル+アクリル板(5ミリ)+延長バレル
 ・アクリル板・・・レンズ固定の為
 ・バレル・・・ジョイントの為


こちらはご自分で作られたのでしょうか。

鈴木
:そうです。5ミリ厚のアクリル板に17ミリ径の穴をあけて、5ミリ長の延長バレルを埋め込んでいます。ねじ込み式でとりはずしができます。部品を取り外しができると、いろいろな実験をしやすいですね。片側はプリズムと接着しています。そして、もう一つ延長バレルを足しています。
 
   
【7】 55ミリ径、特注のアダプター
 ・マクロレンズと虫の眼レンズ部をつなぐため

鈴木
:マクロレンズと虫の眼レンズ部(17ミリ径のネジ)を結合させるためのアダプターです。特注で専門家に作ってもらいました。


【8】 キャノン 65ミリマクロレンズ
 
・虫の眼レンズでできた画像を拡大してつなぐ


【9】 キャノン 50D
 
・カメラ本体


【10】 キャノン マクロツインストロボ ・ ディフューザー


【11】 特製のアクリルの筒(ストロボ取り付け部)
鈴木:65ミリマクロレンズに合うように作り、ここでフラッシュを固定しています。






 
   
 
   
 
     
      ●部品の紹介
 
   
【1】 焦点距離1.9ミリ ボードカメラ用小型レンズ(外径14ミリ、ネジ径13ミリ)
 ・虫の眼レンズ本体

やはり1.9ミリのレンズなのですね。

鈴木
:他に2.5ミリレンズ等もバックの中に入っていますが、画角が違うだけなので、あまり使いません。ズームレンズを動かせば画角は充分に調整できますので。


【2】 延長バレル (長さ5ミリ 径17ミリ)
 ・焦点距離の調整とジョイントの為の部品

 
   
【3】 レンズホルダー+フィールドレンズ
 ・フィールドレンズ・・・光を内側にむける、拡大する
 ・レンズホルダー・・・フィールドレンズを格納する



【4】 アクリル板(5ミリ厚)
 ・レンズを固定するための土台


【5】 プリズム
 ・光路を45度に屈折させるため


【6】 延長バレル+アクリル板(5ミリ厚)
 ・アクリル板・・・レンズ固定の為、バレル・・・ジョイントの為
1~6までは静止画用のユニットと同様


 
   
【7】 延長バレル+延長ホルダー内径17ミリ(長い)
 ・延長バレル・・・ジョイントする
 ・延長ホルダー・・・画像をつなぐ



【8】 リレーレンズ径17ミリ
 ・画像をつなぐためのレンズ


【9】 延長ホルダー(内径17ミリ・・・短い)
 ・画像をつなぐための光路距離確保
リレーレンズの役割を教えてください。
鈴木
:正像にするためにリレーレンズを入れています。リレーレンズは市販のレンズで、筒状をしています。普通は対称ですが、この虫の眼レンズの場合は、非対称に組んであります。光路消費を考えて、そのようにしました。前が長く、延長ホルダーの内径とリレーレンズの径がたまたま一緒で、きれいに組むことができました。

間に何か白いものが入っていますが?
鈴木
:リレーレンズを2つの筒で挟み込んで固定してあります。

 
   
【10】 Cマウント筒・・・長さ調整可能+17ミリアダプター
 
   
【11】 50ミリレンズ F1.8リバース接続
 ・虫の眼レンズの画像を拡大し、カメラに結像させるためのレンズ。
リバースにすることで  拡大率をあげる 


鈴木
:50ミリレンズでピント合わせをします。
【12】 リバース レンズアダプター
 ・カメラとレンズをジョイントする

 
   
【13】 100-300ミリ/F4.0-5.6/MEGA OIS.ズームレンズ
・ケラレをとるため、拡大するためのレンズ

ズームレンズの役割は?
鈴木
:250ミリあたりでケラレが無くなります。ほとんど250ミリ付近を使っています。
GH3のEXテレコンは動画の画質があまり良くないので、使用しないかわりに焦点距離の長いレンズをつけました。

鈴木(補足):確かにズームレンズで画角調節はできるので、まれに相使うこともありますが、ほとんどは250ミリ付近を使っています。


【14】 パナソニックLUMIX DMC-GH3
 ・本体
マイクロフォーサーズマウント
(本体GH2・・・EXテレコンの画質が良かったので14-140ミリレンズを装着)

鈴木(補足:GH2の時には、EXテレコンの画質が良かったので、14-140ミリレンズを使用していましたが、今はGH3と100-300ミリの組み合わせを使っています。いずれにしても、35ミリ換算で、450、500ミリ程度の望遠があればけられなく写せます。


 
   
 
   

組み立ててみる
 
   



組み立てます。すべて部品はねじ込み式になっています。



リレーレンズがこの筒の中に入っています。



筒にねじ込みます。



虫の眼レンズの先端部分、ボードカメラレンズとプリズム部を装着します。


 
 
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