魚眼を使った広角マクロ撮影 
(魚眼レンズ編)

黒柳 昌樹さん
 

 
 
特集、第3回は、「魚眼レンズ」、ご紹介いただくのは黒柳昌樹さんです。
 

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ヤエヤマカラスアゲハ

南国ムード一杯の石垣島で撮影した
ヤエヤマカラスアゲハ。
沖縄三大名花の一つに数えられるオオゴマダラチョウ
には様々な種類の蝶が訪れるので、
咲いているポイントをチェックしておくと
撮影がスムーズに行える。



 
   






アオスジアゲハ
南方系の蝶だが、幼虫がクスノキ科の植物を
食べる事から都心の公園や街路樹でも
世代交代が出来るため、
姿を目にする事が多い。
背景に高層ビルや高速道路を入れ、
都会の空に舞うイメージに仕上げた。



 
   






アゲハ
日本全土に分布する身近な蝶で、
都会の公園で飛ぶ姿も良く見られる。
子供の頃に公園で追い掛けていた時の
イメージを意識して撮影。



 
   






ツマグロヒョウモン
以前は関東で見掛ける事が、ほとんど無かった
種類ながら、近年では分布域を北上させて
東京でも普通種として見る機会が多くなった。
東京の新しい観光名所での一コマ。



 
 




 

ウスキシロチョウ
町並み保存地区にも指定されている赤瓦の民家を
バックに飛ぶ姿を捉えるため、
産卵する個体を食草で待ち伏せしながら撮影。
天候の助けもあり、イメージ通りの
作品に仕上がった。



 
   






モンシロチョウ
普通種ながら、改めて作品を選ぼうとすると
中々良い物が見当たらない蝶の代表格とも言える。
ストロボを1/500秒で強引に同調させる事で、
背景とのバランスを保ち
翅が白飛びしないようにした。



 
   






アゲハ
今回の取材時に出会った産卵中の個体。
食草にゆっくりと近付きながら
産卵場所を探している時は
飛翔写真を撮影する絶好のチャンスである。



 
     
     
   
 


魚眼レンズとは

魚眼レンズの種類を紹介してください。

黒柳:一口に魚眼レンズといってもいろいろあります。対角線魚眼レンズといいまして、イメージサークルの円の中を、内側に切り取った形で、画面全体にケラレることなく180度の画角になるものを使っています。
他には、天体に使う円周魚眼レンズといって、円がCCDいっぱいにきて、四隅がケラレるタイプのレンズがあります。昔、ニコンさんで220度なんていうレンズもありましたね。
あと、もう一種類、魚眼ズームレンズというのがあります。単焦点側で、180度の対角線魚眼レンズに、焦点側に湾曲の収差を残した、少し望遠になっているレンズです。



3種類の魚眼レンズについて詳しくはネットで検索してみてください。

黒柳:この3種類の中では、蝶をある程度の大きさに写すには、対角線魚眼レンズが適しています。

虫の眼レンズと比べてみるとどうでしょうか?

黒柳:「魚眼レンズの組み合わせ」は、メーカーの基準で作られた「ボディとレンズ」であるという事が、まず、あげられます。
虫の眼レンズは、中心が良くても、どうしても端の方が画面が流れたりだとか、大きく伸ばすには厳しい部分があるんですが、魚眼レンズの場合はそういったことの心配がなく、最短撮影距離まで、安心した光学システムで撮れるという利点があります。後はですね、売っている機材をそのまま使っているので、どなたでも同じセットを使って、同じ条件で撮影することができます。
一方で、虫の眼レンズは組み合わせにもよりますが、撮影倍率が35ミリ換算で等倍以上になるものが多いです。これは魚眼レンズでは太刀打ち出来ない所です。小さな被写体を、迫力ある大きさで撮影するには、虫の眼レンズの方に軍配が上がるでしょう。

広角レンズとの比較をお願いします。

黒柳:人工物を入れますと、(ビルなんかですね、)どうしてもゆがませたくない時があるんです。そのゆがみを、35ミリ換算で24ミリ程度の超広角レンズで撮影する事もあります。被写界深度は、圧倒的にこの魚眼レンズの方が深いんで、撮影のしやすさは、魚眼レンズの方がはるかに上になりますね。そういった意味でもやはり魚眼レンズを多用しています。

イメージ図
魚眼レンズと広角レンズの原理を大まかに表してみました。



【魚眼レンズ】(図左)
カメラから仮に、Xメートルの位置にピントが合うとします。魚眼レンズの場合、ピントが合う場所は左の図の赤線のようになります。ピントが合う位置が、レンズを中心に弧を描くように曲がっているので、その結果、ピントはより手前にあるものから、奥にあるものにも合い、被写界深度が深く見えます。(絞りやカメラのセンサーサイズなどにもよります)
(注)魚眼レンズのピント位置は、正確には半円でも平面でもなく、設計上のコントロールにより像面湾曲を残し、さらに各機種異なるため、この図はあくまでも分かりやすく伝えるためのイメージです。

【広角レンズ】(図右)
広角レンズは、人の眼に見えるように補正されたレンズです。直線ができるだけ直線に写るように補正されます。(*カメラを水平にして水平線を画面中央に入れて撮ると直線に写りますが、上に向けて撮ると凹型に、下に向けて撮ると凸型に写る広角レンズが多いです。)
参照:キヤノン技術レポート キヤノンカメラミュージアム2010年11月号






インタビュー INTERVIEW 



魚眼レンズの魅力についてお聞かせください。

黒柳:私が使っているのは、対角線魚眼レンズです。180度という非常に広い範囲を写すことができます。私は子供の頃、虫を好きで良く採っていたんです。虫を追いかけている時に見える空、それが魚眼レンズを通して見た景色と非常に似ていた。もちろんフィルム時代ですけれど、魚眼レンズを覗いた時に「これだ!」って、もうしっくりきちゃったんですね。それで、飛んでいる蝶を魚眼レンズで追うというのが、私のスタイルになっているんです。カメラが「網」のかわりですね。

普通のレンズではなくて、魚眼レンズなんですね?

黒柳:今でこそ、広角レンズで性能の良いものが出てきてはいますけれど、フィルム時代の超広角レンズには、収差があり、逆光に弱いという特徴がありました。魚眼レンズのように、寄れるという事もなかったんですよ。私は最初から魚眼レンズを使っていました。今はさすがに、対角線魚眼レンズの画角が自分の体に染みついているんですね。どこからどこまでが入るってわかる。どうしてもこれでなきゃダメなんです。




黒柳さんの撮影機材

黒柳さんのお使いの機材のうちOLYMPUS OM-D E-M1とその周辺機材をご紹介ください。



黒柳:まず、EM1の方、フォーサーズ用の魚眼レンズにマイクロフォーサーズ用のアダプターをつけています。純正がですね、マイクロフォーサーズのが出ていないんですよ。パナソニックから出てるんですけれど、目盛がついていないから使いにくい。距離目盛は魚眼レンズでは大変大事なんです。

Canon EOS 7D MarkⅡとその周辺機材をご紹介ください。




Canon EOS 7D MarkⅡ Canon EF8-15mm F4L フィッシュアイUSM f/14 1/400 ISO-320 0step 14mm

黒柳EOS7DMarkⅡは、センサーがAPS-Cサイズのカメラです。フルサイズの機種に比べて、センサーサイズが小さくなる分、同じ距離からでも撮影倍率が稼げるので、体の小さな昆虫の撮影に、大変向いています。フルサイズのフラッグシップ機に負けないAF性能と、秒間10コマの高速連写は、動きの速い昆虫の撮影を、大きくアシストしてくれます。

魚眼にズームが付いているのは珍しいですね。

黒柳:フィッシュアイって、秋になって日が傾いてくると、自分の影が非常に入りやすくなるんですよ。今まではスゴイ体勢になって、自分の影を逃がしていたんですけれど、これは、ちょっとテレ側に合わせれば、影を消すことができるんです。そういった点で非常に便利です。


自分の影が入ってしまった作例



それぞれのレンズは、逆光のシーンではいかがですか?

黒柳:フィッシュアイは一般に逆光に弱い傾向があるのですけれど、このオリンパスのレンズは逆光に強いんで、いう事なしです。キヤノンの方も心配していましたが、結構逆光に強かったです。




データについて

魚眼レンズ使用時のデータを教えてください。

黒柳:晴天で、OM-D EM-1の場合、感度を400から500にしまして、絞りはだいたい13から14です。シャッター速度は、500分の1を基準にこのストロボ(SUNPAK B3000S)を使って、日中シンクロをします。そのように設定だけしておけば、後はストロボの強さを一段変えることで調節します。逆光の時はストロボを強めに入れて、順光の時はストロボを弱くして、という風にすると、簡単に調節ができます。

イオスの方のデータをお聞かせください。

黒柳:イオスの方は、400分の1までしかシャッターが全開しないので、シャッタースピードは、この400分の1を使っています。その分、感度を320まで下げて、絞りは14。カタログデータより若干上げて使っても大丈夫なようです。

魚眼レンズで撮る、被写体の大きさについて。

黒柳:焦点距離が短い魚眼は、被写体に近づかなければなりません。このレンズの対象になるのは、ぎりぎりでシジミチョウ、セセリチョウクラスの大きさですね。それより小さいものは、ちょっと厳しい。キヤノンの方はズームがついているので、より小さいものも大丈夫です。シジミチョウでもある程度の大きさで写ります。その代わり画角は狭くなりますけど。キヤノンの魚眼ズームレンズの最短撮影距離は15センチです。このレンズはピントを合わせる事が難しいです。

被写界深度は。

黒柳:フルサイズに比べると、フォーサーズの方が被写界深度が倍くらい深いですね。フルサイズよりも、フォーサーズやAPS-Cの方が、私のような被写界深度が深い作品を撮る場合には向いています。

トリミングはなさいますか?

黒柳:自分の見たままを切り取っているんで、トリミングはしないです。シャッターを切った瞬間が、すなわち出来上がりでいいんじゃないかと思って撮っています。実際に飛んでいる時の翅の位置っていうのは、運任せですね。露出、ピント、シャッタースピードを完璧に設定しておけば、いろいろなパターンで、ばっちり合っているのが撮れるんで、その中の現象を楽しんでいるところはあります。計算された設定に、偶然性、そしてその機会(シャッターチャンス)をいかに増やすかってところを大事にしていけばいいんじゃないかと。




黒柳さんの撮影スタイル

連写で「ばばばばっ」っと撮ってらっしゃるんですね。

黒柳:そうなんです。まずレンズの距離を合わせます。次にファインダーを覗かず、ここ(レンズ先から被写体まで)の位置関係を見ます。横から見てピントがきている位置を覚えておいて、どこに被写体が入ったかを見極めて、シャッターを押すと非常に成功率が高いんです。あんまり覗き込むと、自分が入っちゃうんで、気を付けます。

黒柳さんは片手撮り



黒柳
:このE-M1のセットは片手で一日中持っていても疲れないので非常にありがたいですね。相手(被写体=蝶)が飛んでいるんで、両手だと距離がとれないんですけれど、片手だと範囲が広くなります。片手で撮れるという事は重要です。




フィールドに出て撮影
実際にフィールドに出て、黒柳さんの撮影技法を見せていただきました。大都会の中に蝶が舞う小さな楽園がありました。色々な種類のたくさんの蝶達がいて、目移りするほど。

黒柳
:気に入った花にかえってくる蝶を狙います。撮りやすい、個体を探すのが一番重要ですよ。蝶は人が横からくると逃げちゃうんで、後ろからまっすぐ、ずうっとまっすぐ近づいていきましょう。飛んでしまっても、かえってくるのを待ちましょう。

蝶の撮影の一番のコツ、ですね。



黒柳:ミドリヒョウモンには、飛ぶタイミングというのがあるので、それを見越して、ちょっと早めにシャッターを押します。飛んでからでは遅いので、その一歩前、飛ぶ前からシャッターを押すようにします。今のカメラは連写が速いので、その機能を使いましょう。飛び立った後は、あわてて追いかけていかないで、石のようになって待っていると、やがて戻ってきます。

フヨウの花に何かいますね?

黒柳:クマバチですね。

黒柳:クマバチは非常におとなしいので、それこそこんなに寄っていっても刺されることは無いです。カメラがクマバチにぶつかっても大丈夫なほど、おとなしいハチです。


Olympus OM-D EM-1 ZUIKO DIGITAL ED 8mm F3.5 Fisheye f/13 1/500 ISO800 0step



黒柳
:ハチが飛ぶ瞬間を待ちましょう。クマバチは飛ぶ直前に兆しがあるので、タイミングがつかみやすいです。―― 飛びあがった瞬間が撮れましたよ(写真)。飛ぶ前に独特な「音」がするんです。虫の撮影をする時にはその虫の生態を知り、細かい動作を観察し、把握することが重要です。その「音」がしたらシャッターを切り始めましょう。割と簡単に撮れますので、良い練習になると思います。

黒柳:アゲハがきました。アゲハを撮ってみましょう。



アゲハもクロアゲハも産卵の時期(取材:9月)なので、食樹があるところで撮影のチャンスがあると思いますよ。―― 最後から2枚目が撮れています。

ええ?そんなことまでわかるのですか?

黒柳:わかります。では見てみましょう。―― 撮れていましたよ!

黒柳:一つの花にいて、ある程度の滞在時間を置いてからのち、次の花に行くタイミングがシャッターチャンスです。観察しているとそれがだんだんわかってきます。そこを狙います。アゲハはツマグロヒョウモンより撮影が楽かもしれないです。アゲハの方が翅が大きいので、飛ぶ瞬間もそんなに速くないんです。だからこそ、止まって写ります。ツマグロヒョウモンはめちゃくちゃ、はばたきが速いのでブレやすく難しいです。

カメラの設定はどのようになっていますか?

黒柳:シャッタースピード500分の1に、ストロボを同調させています。このカメラ(Olympus OM-D EM-1)が一番、止まります。カメラのカタログ上のスペックは320分の1がストロボ同調の限界なんですが、接点が1つしかない汎用ストロボ(SUNPAK B3000S)の、その上限をキャンセルして使ってるんですよ。(*1)
このカメラは余裕があって、500分の1ならぎりぎり使える感じですね。



黒柳:モンシロチョウなんかは、非常に止まりにくい蝶だったんですが、撮れるようになりました。

モンシロチョウは難しいのですね?

黒柳:このままの設定で行くと、モンシロチョウは白いのでシロトビしてしまいます。

蝶の色に合わせて、設定を変えるのですね!

黒柳:そうなんです。

野外では太陽の位置を良く見て撮影することが大変重要です。得に魚眼レンズは画角が広いので、常に意識して撮影する必要があります。

今日は曇りですが、太陽が出ていると、どのような感じになりますか?

黒柳:いろんな蝶が、今よりひっきりなしに来ますね。特にお昼頃から午後3時ごろには、蝶の活動が活発になって、いろいろな種類の蝶が来ます。

気を付けたい事や、コツがありましたら教えてください。

黒柳:太陽と向かい合っても、日中シンクロを使うと、結構、綺麗に撮れるんですね。このレンズ(ZUIKO DIGITAL ED 8mm F3.5 Fisheye)は逆光にも強いです。同一画面に、太陽とビルと、花と蝶とたくさんの要素が入り、都会的な画が撮れます。日向に咲く、ここではジニアやキバナコスモスに蝶が良く来ますが、撮影する時に、蜜を吸い始めた事を確認してから近寄ると逃げられにくいです。

太陽が出てきました。

黒柳:気を付けないと、自分の影やレンズの影が被写体に被ってしまいます。被写体と並行から見た角度は太陽が入るので、魅力的ですが、影が落ちてしまっては台無しです。
こういう時は、下からあおって撮ってみたり、方向をちょっと変えて、影ができないようにします。斜光も良いです。背景を考えながら撮りましょう。常に太陽の位置を確認しながら、影を作らないようなポジションを探しましょう。


Olympus OM-D EM-1 ZUIKO DIGITAL ED 8mm F3.5 Fisheye f/13 1/500 ISO800 0step

黒柳
:写真で初めてわかる生態というものもあるんですよ。例えば、求愛の飛翔写真ですが、良く見ると、メスは必ずオスに対してストローを伸ばす行動が見られるんですよ。その行動は写真を撮って初めてわかった事だったりするんです。

決定的瞬間ですね。

黒柳:そうなんです、チャンスの時にいかにシャッターを切れるか、そこもポイントですね。


このレンズから被写体までの距離感。
これが、ピントが合うコツだ。



(*1) カメラに専用ストロボを取り付けると、自動的に、カタログスペック上の同調速度以上のシャッター速度が選べなくなります。カメラ側にも専用ストロボ側にも接点が多数あり、それら接点での通信で制御されています。その点、汎用ストロボ(SUNPAK B3000S)には発光させる接点が1点あるのみで、そうした通信をするための接点が存在しません。ストロボが同調できるかどうかは別にして、早いシャッター速度での連写に追従する事(微光で高速に連照射すること)ができるのです。




練習方法
片手撮りの練習方法を教えていただきました。

黒柳
:個人差はありますが、1か月は練習してみましょう。スポーツ、例えば野球やテニスの「素振り」と同じですね。昔、新聞社にお勤めの方に聞いたのですが、メトロノームを使って練習したという事です。真ん中に来るところを100発100中で仕留められるように訓練したそうです。



良く、講演した時に見せるんですけど、カメラの前にハンカチを誰かに投げてもらって、それを撮る。多分、1,2枚写ってると思うんですけれど・・・。(撮った画像を見せながら=写真下)こうやって完璧にピントが合ってるわけなんです。





この時、黒柳さんが撮影した画像。ハンカチが画面中央にとまっている。




未来へ

こんな機材があったなら、という、何かご希望がありますか?

黒柳:オリンパスの方で言えば、マイクロフォーサーズ用にレンズをリニューアルしていただけたらなと。そうすれば、このシステムがもっと小型軽量になって、さらに振り回しやすくなると思うんです。あとは、純正で、微光で連写できるストロボですね。

これから、どんな作品を撮っていかれたいとお考えですか?



黒柳:私は東京生まれなんです。私が子供の頃、東京でも結構いろんな虫とりができたんですよ。今でも実はビルの谷間を、アオスジアゲハが飛んだり、アゲハチョウが飛んだりしているんです。都会にもこんなにいっぱい虫がいますよ、というのを、皆さんにお伝えできる写真を撮りたいです。そして、沖縄の蝶です。沖縄が返還された時に見た、「蝶の写真」がとても印象的だったんです。「都会の蝶」と、「沖縄の蝶」。これが2大テーマです。皆さんに実際に飛んでいる蝶達を、一番きれいな形で紹介できるように頑張っていけたらな、と思います。シャッタースピードが自由に選べるようになったんで、蝶の飛ぶ速さと、翅の動きによって、胴体だけ止めて、翅の動きだけちょっとブレさせる。非常に動感が出るんです。これをですね、蝶の種類ごとに適正なシャッタースピードとかデータがあるんで、それをもっと極めたい。3Dじゃないですけれど、本当に蝶が飛んでるような写真を目指していきたいと思います。



本日はお忙しいところ、ご協力いただきまして、ありがとうございました。

なお、会員限定ページで、黒柳さんの魚眼レンズの詳細を紹介しています。

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人物紹介 PROFILE  
黒柳 昌樹(くろやなぎ まさき)さん



プロフィール
1969年東京生まれ。東京の街を背景に飛ぶ蝶の撮影、沖縄の八重山諸島をフィールドとした動植物や自然写真を撮影する傍ら、広告写真も手掛ける。幼少の頃から、自然や昆虫に興味があった事で、特に蝶をはじめとする昆虫の飛翔写真に力を入れている。魚眼レンズとストロボを使用して撮影するワイドマクロの手法を用いた昆虫写真で独自の世界を構築。現在、オリンパスの写真投稿サイト「フォトパス」の虫コミュ管理人として活躍中。SSP理事。


黒柳さんのホームページ
自然写真家 黒柳昌樹の
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足元の宝石箱
沖縄空中散歩




インタビュー:2014年9月30日
野外撮影:2014年9月17日

 



参考文献・HP等


フィールドフォトテクニック-3 昆虫写真マニュアル 海野和男 著 東海大学出版会
黒柳
:隅々まで読んでは、それをフィールドで実践していました。生息環境の中で自由に飛び回っている、昆虫が最も美しく見える瞬間を、練習を繰り返す事によって、自分でも写し止める事が出来るようになった時の嬉しさが、今に繋がっているのは間違いありません。

ネイチャー・フォトグラフィックシリーズ1 
昆虫の撮影法  海野和男 著 培風館
グリーンブックス39 昆虫写真の撮り方  栗林慧  ニュー・サイエンス社
黒柳
:昆虫の撮影を始めた時に、機材の選び方や使い方といった、基礎的な部分の教科書のような存在でした。昆虫の大きさや、動きを知っている人ならば、自然に理解出来る内容で、絞りやシャッター速度等、撮影の理論を短期間で習得する事が出来ました。

木原和人写真集 光と風の季節 木原和人 著 日本カメラ社
黒柳:写真を単なる生態記録としてだけでは無く、作品として撮影するきっかけを与えてくれた写真集です。
 

戻る  監修: 武田 晋一
インタビュアー・ロケ時人物撮影:
石黒 久美
物撮り・人物撮影:
伊知地 国夫
ホームページ制作: 石黒 久美
オブザーバー:
小檜山 賢二
■SSP HP 編集委員会■

 
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